例年よりも桜の開花が早かった今春、木々の芽吹きも早く里山は萌える若葉に包まれ、まるで初夏のよう。眩いばかりの新緑が広がっている。
そこで、新緑の季節にぜひ見ていただきたいのが「黒原不動滝」の鯉のぼり。約50メートルの川幅いっぱいに30匹ほどの鯉のぼりが飾られ、見応え抜群だ。
「黒原不動滝」は大多喜町を流れる西畑川にかかる三段の滝で、落差は約3mと小さいが幅は20mほどあり、清々しい景観が広がっている。
鯉のぼりは、滝の環境美化に努める地元のボランティア団体の皆さんが2006年から手掛けており、毎年、最終日曜日から5月中旬まで掲揚される。
川風にはためく鯉のぼりは、まさに〝鯉の滝登り〟のよう。30匹に及ぶ鯉たちが、空高く悠々と泳ぐ様子は壮観である。
また、周辺の民家でも大きな鯉のぼりが飾られ、端午の節句を賑やかに演出している。「黒原不動滝」は、いすみ鉄道「総元」駅から徒歩5分ほどの場所にある。
鯉たちのダイナミックな空中遊泳を、ぜひ!